猫島を訪れたとき、人懐っこい猫が近づいてきて「この子を連れて帰りたい」と思ったことはありませんか?
しかし実際には、猫島の猫を持ち帰る行為は法律違反やルール違反になり、猫の心や体、さらには島全体の生態系に深刻な影響を与える危険があります。
青島猫の現在や田代島の猫の状況なども含め、猫がいなくなったと噂される理由や、なぜ猫が多い島が誕生したのかという歴史まで解説。
この記事を読めば、猫島で猫に触るときの正しいマナーや、ふるさと納税などで猫を支援できる方法まで理解できます。

- 猫島の猫を持ち帰れない法律やルール
- 猫に触るときの正しいマナーや注意点
- 猫が減った理由や猫島の現状について
- 猫を守るためにできる支援方法や寄付
猫島の猫の持ち帰りはNG!飼えると思ったら大間違いな理由
猫島を訪れると、人懐っこく近寄ってくる猫たちの姿に、誰もが心ときめかせることでしょう。
まるで絵本から飛び出してきたようなその光景に、「この子を我が家に迎え入れたい」と願う気持ちが芽生えるのも、ごく自然なことです。
しかし、その胸に宿る温かい想いは、時に予期せぬ困難を招きかねません。
- 法令違反や島・自治体のルール違反になり得る
- 猫の心と体に大きなストレスを与える
- 島の繊細な生態系のバランスを崩す
猫島の猫たちを安易に連れ帰る行為は、多くの島で禁止とされており、法的にも問題になり得ます。
猫の心身への負担、そして島の生態系への影響という複数の観点から、強く控えるべき行為です。
このあとそれぞれのポイントについて詳しく説明していきますね。
島の猫は法律や条例で守られているため


「この子を保護したい」そんな優しい気持ちが、思わぬ法律トラブルに発展するかもしれないと聞いたら、少し驚きますか?
軽い気持ちで猫を連れて帰る行為は、「動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護管理法)」に抵触したり、飼い主がいる猫の場合は窃盗罪に問われる可能性があります。
動物愛護管理法のポイント(終生飼養と遺棄の禁止)
まず、島から猫を連れて帰れば、法的には「所有者又は占有者」として終生飼養などの責務が生じます(逸走防止等の義務)。
途中で「島に返す」など屋外に放すことは「遺棄」に当たり得て、 「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」の対象になり得ます。
「地域猫」という存在を知っていますか?
さらに、多くの猫島の猫は、ただの野良猫ではありません。
地域住民やボランティアが不妊去勢や給餌・健康管理を行う「地域猫」として管理される場合があります。
首輪やマイクロチップ等で飼い主のいる猫を無断で連れ去れば窃盗に問われる可能性があり、地域の合意に基づく管理(地域ルール)に反する持ち出しも強いトラブルの原因になります。





環境の変化が猫にとって大きなストレスになるため
法律の問題をクリアできたとしても、実はもっと大きな壁が猫たちを待っています。
それは、彼らの心と体の問題。
環境の大きな変化は、私たちが思う以上に猫に深刻なストレスを与え、重症化すると命に関わる病気につながることもあります。
猫は自分の縄張りをとても大切にする、繊細な生き物。
自分の匂いが染みついた場所や、気心の知れた仲間との関係、そのすべてが揃って初めて心穏やかに過ごせるのです。
そんな彼らを突然、全く知らない人間の家へ連れてきたらどうなるでしょう。
心と体に現れるSOSサイン
その強烈なストレスは、さまざまな問題行動として現れます。
- 部屋の隅に隠れて出てこない
- 威嚇して噛みつく、引っ掻く
- トイレ以外の場所で粗相をする
- 同じ場所を舐め続けて皮膚がただれる
これらはあなたへの反抗ではなく、極度の不安からくる悲痛なSOSサインなのです。
さらに、ストレスは「猫の特発性膀胱炎(FIC)」といった、体に直接的な病気を引き起こすことも。
良かれと思った「保護」が、皮肉にも猫を心身ともにボロボロにしてしまうかもしれない。
その可能性を、どうか知っておいてほしいのです。
島の繊細な生態系を壊してしまう危険性があるため


たった一匹の猫を連れて帰ること。
その小さな行動が、実は島全体の自然環境、つまり「生態系」という大きな仕組みに、思いがけない影響を及ぼすかもしれません。
島という閉ざされた環境は、まるで精密機械のように繊細なバランスの上で成り立っているのです。
多くの猫島の猫は、もともとその島にいなかった在来の野生動物ではなく、人が持ち込んだ移入動物。
人間がネズミ駆除などの目的で猫を入れ、今の姿につながった歴史を持つ島も少なくありません。
こうした人為的に入った動物は、在来の生きものに影響を与えやすいため、世界各地で問題視されています。
「持ち出す」だけでなく「持ち込まない」意識を
猫は島の生態系の“調和役”というより、影響を与えやすい存在で、個体数の急な変化はネズミやトカゲなど被食者の数に連鎖的な影響を広げるおそれがあります。
だからこそ、むやみに数を増減させない配慮が欠かせません。
そして、もっと大切なのが「猫を島に持ち込まない」という逆方向の配慮です。
本土からの持ち込みや遺棄は、感染症の持ち込みなどを通じて深刻な集団発生につながるおそれがあります。
実際に西表島では観光客等による猫の持ち込みが原則禁止とされるなど、島外からの持ち込みを防ぐ取り組みが進んでいます。
参考:竹富町役場|西表島の猫に関する条例のポイント(持ち込み制限 等)



猫島で猫に触るのはOK?守るべきマナーとは
可愛らしい島の猫たちを前に「撫でてみたい!」と思うのは、猫好きならごく自然な感情ですよね。
多くの島では、猫のほうから近づいてきたときに“そっと触れる”程度なら認められることが多いですが、島ごとの掲示やルールに従うことが前提です。
ただし、そこには猫と私たちが気持ちよく過ごすための、大切なマナーがあります。
触れ合いの基本は「猫ファースト」
まず大前提として覚えておきたいのは、「猫ファースト」の精神です。
猫が嫌がるそぶりを見せたら、すぐに手を引きましょう。
追いかけ回したり、無理に抱き上げたり、気持ちよさそうに眠っているのを起こしたりするのはやめましょう。
猫の方からすり寄ってきてくれた時が、触れ合いのチャンスです。
【主な島の方針メモ(最新の現地掲示を必ず確認)】
- 愛媛県・青島
エサは「決まった場所」で、与えすぎに注意。ゴミは必ず持ち帰り。定期船は島民優先運航。 - 宮城県・田代島
来島者によるエサやり禁止。猫じゃらし・マタタビの使用も禁止。 - 福岡県・相島
最新の現地掲示に従う(観光客の無計画なエサやりは控えるのが基本)。 - 香川県・男木島
保護団体から「マナー順守での給餌可」と案内されることがあります。現地の掲示に従ってください。
エサやりは原則禁止
そして、エサやりについては、多くの島で観光客のエサやりは「控える/禁止」が基本です。
一方で青島のように、 「指定された場所でのみ可」 と明記されている島もあります。
勝手に食べ物を与えると、猫たちのお腹の調子を崩したり、栄養バランスを乱したり、島の衛生に影響が出ることも。
必ず現地ルールに従ってください。
猫に触れた後は、お互いの健康のために手洗い・手指消毒も忘れずに。
なぜ猫が多いの?猫島の成り立ちと歴史を知ろう


もそも、なぜこれらの島にはこんなにたくさんの猫がいるのでしょうか?
その背景には、人と猫が共に歩んできた、ちょっと意外な歴史が隠されています。
島の産業を支えた「働き手」だった猫たち
多くの島や地域で語られる猫の起源は「ネズミ対策」です。
漁師町では、魚を狙うネズミから大切な漁網を守るため。
また、一部の島では養蚕(マユ)をネズミから守る目的で猫が大切にされてきた例もあります。
猫たちは、ただのペットではなく、島の暮らしと産業を支える「働き手」として、人びとと密接な関係を築いてきたのです。
幸運を招く守り神
さらに、漁師たちの間では、猫は「幸運を招く縁起物」としても尊ばれてきました。
田代島では、猫の仕草で漁の良し悪しを占ったと伝わり、島の中央には「猫神様(猫神社)」が祀られています。
天敵が少ないことや、餌資源・気候などの条件が重なる島では、猫が増えやすくなり、その結果「猫が多い島」と呼ばれるようになった例もあります。
参考:石巻市|田代島の紹介



猫島の猫がいなくなった?噂の真相と猫たちの現状
「昔に比べて猫が減ったらしい」
「なんだか元気がない猫が多かった気がする」
インターネットやSNSで、そんな声を目にすることがあります。
猫の楽園というイメージを持って訪れた人にとっては、少し寂しい気持ちになるかもしれませんね。
- TNR活動による適切な個体数管理の結果
- 猫の高齢化が進んでいる島もある
- 一概に虐待や環境悪化が原因とは言えない
しかし、その「猫が減った」という噂の裏には、実は猫たちを過酷な現実から救うための、人々の懸命な努力と深い愛情が隠されていることをご存知でしょうか。
ここでは、特に有名な青島や田代島を例に、猫たちの「今」と、噂の真相に迫ってみたいと思います。
青島猫の現在はひどい?ネットの噂を解説
「猫の楽園」として世界的に有名な愛媛県の青島。
しかしここ数年、「青島の猫は激減して悲惨な状態だ」なんて、心配になるような噂を耳にすることがあります。
実際に猫の数は大幅に減っていますが、それは決して悲惨な状況だからではありません。
減少は2018年に実施された一斉の不妊去勢(TNR)などの取り組みと高齢化による自然減少が主な要因と説明されています。
「楽園」から「聖域」へ
数年前までの青島は、「島まるごと多頭崩壊」の危機と報じられるほど、繁殖や争いが問題になっていました。
この状況を受け、2018年に大規模なTNR活動が行われました。
一斉手術で172頭に不妊去勢が実施され、その後の追加対応も含めて「ほぼ全ての猫が手術済み」と報告されています。
その結果、猫たちは過酷な生存競争から解放され、地元の協力者やボランティアが見守り、猫たちは穏やかに暮らしています。



田代島の猫はいない?数が減っている本当の理由
「昔に比べて猫が減ったらしい」
「なんだか元気がない猫が多かった気がする」
インターネットやSNSで、そんな声を目にすることがあります。
猫の楽園というイメージを持って訪れた人にとっては、少し寂しい気持ちになるかもしれませんね。
まず押さえておきたいのは、田代島には 現在も「100匹を超える」猫が暮らしているとされています。
また、取材記事などでは「常時150匹前後」と紹介されることもあります。
気ままな猫たちのライフスタイル
理由の一つは、猫たちの気ままなライフスタイル。
日中の暑い時間帯は木陰でお昼寝して姿が見えにくく、時間帯や季節で「今日は少ない」と感じることがあります。
もう一つの理由は、 田代島では「全頭一律のTNR」ではなく、必要なエリアで不妊去勢を行うなどの方法で“増えすぎ”を抑えている点です。
そのため、無秩序に増えるわけでも激減するわけでもなく、概ね落ち着いた状態が保たれています。
田代島の猫たちが消えたわけではないので、どうぞ安心してくださいね。
見かける数は時間帯・季節・天候で変わります。
現地の掲示やルール(餌やり禁止、猫じゃらし禁止、マタタビ禁止など)を守って、のんびり会いに行きましょう。
参考:Highlighting Japan(内閣府 政府広報)|猫の島
猫島で猫が大量死した事件から学ぶべきこと
猫島ののどかなイメージとは裏腹に、過去には人間の悪意によって猫たちが命を奪われる、とても痛ましい事件も起きています。
2019年、福岡県北九州市の馬島(うましま)で、猫の不審死や急減が相次いで報じられました。
島のあちこちで毒餌とみられる魚の切り身が見つかり、多くの猫が命を落としたのです。
「楽園」が抱える脆弱性
愛護動物をみだりに殺傷する行為は、5年以下の懲役または500万円以下の罰金という、非常に重い罰則が定められた犯罪です。
猫島の「たくさんの猫が人懐っこく集まる」という魅力は、裏を返せば、悪意ある人にとって標的になりやすいという脆弱性も抱えています。
だからこそ、私たちが学ぶべきは、訪れるときにただ癒されるだけでなく、「異変に気づく目」を持つこと。
もし不審な物や行動を見かけたら、島の人や関係機関に知らせる勇気も必要なのです。



訪問前にチェック!猫島の現状を知る方法


猫島への旅行を計画するなら、数年前のネット記事だけを頼りにするのは少し危険かもしれません。
島の状況は日々変化しています。
がっかりしたり、知らずにマナー違反をしたりしないためにも、出発前には必ず最新情報をチェックする習慣をつけましょう。
ステップ1:公式サイトで基本情報を確認する
島を管轄する市町村や観光協会のウェブサイトで、船の運行状況や公式ルール、施設の有無などを確認しましょう。
特に船は天候や海況で欠航になることがあるため、リアルタイム情報のチェックが大切です。
ステップ2:支援団体のSNSで「生の情報」を得る
現地のNPO法人やボランティア団体のSNS(FacebookやXなど)では、猫たちの最近の様子や、必要な支援物資といった「生」の情報が手に入ります。
ステップ3:訪問前の最終チェックリスト
出発直前には、もう一度、船の運行や天気、持ち物などを再確認。
古い情報に惑わされず、自ら最新の情報を集めること。
それが、島の人々と猫たちに敬意を払い、あなた自身の旅をより豊かにするための、大切な第一歩になるはずです。
猫島訪問で守るべきルールと私たちにできること
猫島の猫を家に連れて帰ることはできないけれど、彼らのために何かしたい。
そんな温かい気持ちを抱く方は、きっと少なくないはずです。
その優しい気持ちを、正しい形で行動に移す方法はたくさんあります。
- 猫の気持ちを尊重した正しい接し方を心がける
- ルールとマナーを守って島を訪れる
- ふるさと納税などで活動をサポートする
ここでは、猫と心を通わせるための正しい接し方から、全国に点在する猫島の情報、そして本当に猫たちのためになる支援の方法まで、私たちに「できること」を具体的にご紹介します。
これだけは守って!猫も喜ぶ正しい接し方


これまでも触れてきたように、猫島で猫と触れ合う際には、基本的なマナーを守ることが何より大切です。
猫たちに嫌な思いをさせず、私たち自身も楽しい時間を過ごすために、いくつかのポイントを心に留めておきましょう。
【猫と仲良くなるための5つのステップ】
- 猫からの「はじめまして」を待つ
こちらから追いかけるのではなく、しゃがんで姿勢を低くし、猫が自分から興味を持って近づいてきてくれるのを辛抱強く待ちましょう。 - 正しい挨拶で「敵じゃないよ」と伝える
猫と目が合ったら、敵意がないことを示すために、ゆっくりと瞬きをしてみてください。 - 猫が喜ぶ「ツボ」を撫でる
頬、あごの下、耳の後ろなどを優しく。お腹やしっぽは触らないのが無難です。 - 猫の「もうやめて」のサインを見逃さない
しっぽをパタパタと強く振り始めたり、耳が横に倒れたり(イカ耳)したら、それは「もう十分だよ」の合図。すぐに撫るのをやめましょう。 - 安全なおもちゃで遊ぶ
多くの島で「猫じゃらし」やマタタビは使用禁止です。遊ばせる行為は控えるか、必ず現地ルールで許可がある場合に限りましょう。
そして、最も忘れてはならないのが、島の人への配慮です。
猫島は観光地である前に、人々が暮らす「生活の場」。
住民の方々への挨拶と敬意を忘れないようにしましょう。
全国の猫がいる島はどこ?関東や瀬戸内海など


「猫島に行ってみたい!」と思ったら、次はどこに行くか計画を立てるのが楽しみですよね。
日本には、北から南まで、それぞれに個性豊かな猫たちが暮らす島がたくさんあります。
| 地方 | 都道府県 | 島名 | 主なアクセス方法 |
| 東北 | 宮城県 | 田代島 | 石巻港からフェリーで約45~60分。 |
| 関東 | 神奈川県 | 江の島 | 小田急線「片瀬江ノ島駅」などから徒歩でアクセス可能。 |
| 関東 | 神奈川県 | 城ヶ島 | 三浦半島の南端。橋で陸続きになっており、車やバスで行ける。 |
| 瀬戸内海 | 岡山県 | 真鍋島 | 笠岡港から高速船またはフェリーで約45~75分。 |
| 瀬戸内海 | 香川県 | 男木島 | 高松港からフェリーで約40分。アートの島としても有名。 |
| 瀬戸内海 | 香川県 | 佐柳島 | 多度津港からフェリーで約50〜60分。「飛び猫」の写真で知られる。 |
| 四国 | 愛媛県 | 青島 | 長浜港から定期船で約35分(1日2便のみ、要注意)。 |
| 九州 | 福岡県 | 相島 | 新宮港から町営渡船で約20分。海外メディアにも紹介された。 |
| 九州 | 佐賀県 | 加唐島 | 呼子港から定期船で約20分。椿と猫の島。 |
| 九州 | 熊本県 | 湯島 | 江樋戸港から連絡船で約25分。「談合島」の別名も。 |
| 沖縄 | 沖縄県 | 竹富島 | 石垣港から高速船で約10~15分。美しい海と猫に癒される。 |
首都圏から日帰りで行ける江の島から、じっくり時間をかけて訪れたい瀬戸内海や九州・沖縄の島々まで、選択肢は本当にいろいろ。
それぞれの島で掲示されているルールを守りながら、あなたらしい「猫の島」旅を楽しんでくださいね。
ふるさと納税で猫の保護活動を支援できる?
「猫たちのために何かしたいけど、直接島に行くのは難しい…」
そんな風に感じている方もいるかもしれません。
実は、ふるさと納税という制度を使って、遠くからでも猫たちの保護活動を支援する方法があるのをご存知でしたか?
ふるさと納税は、自分が応援したい自治体を選んで寄付ができる仕組み。
そして、「動物愛護」や「地域猫対策」を使い道に選べる自治体も少なくありません。
どんなことに使われるの?
私たちがふるさと納税で寄付したお金は、具体的に次のような活動に役立てられています。
- TNR活動の費用:飼い主のいない猫の不妊去勢手術にかかる費用
- 医療費:病気やケガをした猫の治療費
- フード代や消耗品費:保護された猫たちの毎日の食事や猫砂など
- 譲渡会の開催費用:新しい家族を見つけるための活動費用
- 啓発活動:動物愛護の精神を広めるためのパンフレット作成など
※実際の使途は自治体ごとに異なります。寄付時に「使い道」を確認しましょう。
返礼品を受け取りながら、税金の控除も受けられ、さらに猫助けにもなる。
まさに「三方よし」の支援方法だと言えますね。
【重要な制度ポイント】
ふるさと納税は、 一定の上限額の範囲で「2,000円を超える部分」が所得税・住民税から控除されます。
返礼品の有無や内容は自治体により異なります。
返礼品を受け取りつつ控除が受けられるのが魅力ですが、上限額を超えると自己負担が増える点に注意しましょう。
支援できる自治体の例
- 奈良県生駒市「動物愛護・環境づくり」
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生駒市では、返礼品なしで「猫の殺処分ゼロと、人と動物に優しい環境づくり」に使われる動物愛護活動を応援できます。
寄附額は自由に選べます。
- 静岡市「さくらねこTNR活動支援付き 静岡のお茶」
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静岡市では、さくらねこTNR活動への支援を目的とした返礼品があり、お茶(茶ティーバッグなど)の購入を通じて少し寄付が含まれる仕組みになっています。
- 岐阜県飛騨市「猫助けラーメン」
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飛騨市の返礼品に「猫助けラーメン」があります。
ラーメンを味わいながら、猫たちの応援にもつながる楽しい支援方法です。
ご自身の興味のある自治体やプロジェクトを探して、猫たちの未来を応援してみてはいかがでしょうか。



猫島で猫を持ち帰りできない理由と私たちにできる支援まとめ
最後に、この記事の重要ポイントを振り返ってみましょう。
- 猫島の猫の持ち帰りは、法律違反(動物愛護法、窃盗罪など)になる可能性がある。
- 環境の急激な変化は猫に強烈なストレスを与え、心身の病気の原因となる。
- たった一匹の猫の移動が、島の繊細な生態系バランスを崩す危険性がある。
- 猫に触る際は、猫から近づいてくるのを待ち、嫌がるサインを見逃さないことが重要。
- 観光客によるエサやりは、ほとんどの猫島で原則禁止されている。
- 猫島の成り立ちには、ネズミ対策など人間との共生の歴史が深く関わっている。
- 猫の数が減っているように見えるのは、TNR活動による適切な個体数管理の成果。
- 青島の猫たちは、ボランティアの支援のもと、過酷な繁殖から解放され穏やかに暮らしている。
- 田代島の猫は激減しておらず、安定した状態で元気に過ごしている。
- 過去には毒餌による大量死事件も起きており、訪問者の見守る目も大切。
- 猫島へ行く前には、公式サイトや支援団体のSNSで最新情報を必ず確認する。
- 島は観光地である前に生活の場であり、住民への配慮が不可欠。
- 持ち帰る代わりに、信頼できる団体への寄付や支援物資で猫たちをサポートできる。
- 猫島に関する正しい情報を広めることも、猫たちを守るための大きな支援になる。
猫島の猫たちと素晴らしい時間を過ごすためには、彼らの背景を理解し、定められたルールを守り、深い敬意を払うことが何よりも大切です。
あなたの優しい気持ちが、正しい知識と行動によって、猫たちと島の未来を明るく照らす光となることを願っています。



